7月29日 −本・武田勝頼
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武田家の悲劇の武将
武田勝頼は偉大な父信玄の活躍の影に隠れがちですが、国主となった直後は信玄でさえ攻略できなかった高天神城を陥落させるなど、大いに活躍した場面もあります。
「武田勝頼 講談社漫画文庫」(画像左上)
「新府城と武田勝頼」(画像中央)
「武田勝頼 堂々日本人物史5」(画像右上)
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武田勝頼というのは、武田信玄の跡目を継いだ武将です。織田信長・徳川家康連合軍との長篠の合戦は、鉄砲と騎馬隊との戦いとして歴史の教科書にも必ず登場するほどに有名です。
戦国武将あまたいれど、勝頼ほど悲劇の武将として有名な人はいないでしょう。信玄と並ぶ著名な武将たち、上杉謙信や織田信長や徳川家康や豊臣秀吉などの息子の名前は、勝頼ほど知られてはいません。
しかしながら、勝頼が実際にはどのような人物で、どのような領国統治をし、合戦を指揮して甲斐の領土を広げ、いかにして滅亡していったかについては、あまり知られていないのが実情です。
おそらく、信玄の顔(だとおもわれる)画像はみたことがあっても、勝頼の画像はみたことがない人が多いんじゃないでしょうか。
今回は、意外に知られていない武田家滅亡の鍵を握る「武田勝頼」に焦点を当ててみました。
【勝頼についての書籍】
■武田勝頼(1)〜(3) 講談社漫画文庫・・・同名の小説もありますが入手困難なようです。また、こちらは漫画なので読みやすいと思います。原作:新田次郎、漫画:横山光輝なので、講談社漫画文庫の『武田信玄』を読んだことのあるかたはとっつきやすいと思います。
■新府城と武田勝頼
■武田勝頼堂々日本人物史〈5〉・・・こちらも漫画で読めるようです。伝記風なつくりなんでしょうか・・・。
【勝頼に関するサイト】
■武田勝頼・・・勝頼について1ページでくわしくまとめられています。特に勝頼の最後の様子を4つの文献を引用していたり、法泉寺の勝頼の墓の写真があります。
■武田勝頼のホームページ・・・勝頼は悲劇の武将ではあったが、無能な武将ではなかったという理念のもとに、勝頼の本質に迫ろうとしているページです。年表や合戦の分析などがあります。
■勝頼の時代・・・武田氏にゆかりのある人物を扱うサイトのなかの、勝頼に関係のあった人について紹介されています。
■ふるさと武田勝頼公祭り・・・武田信玄の家督を継いだ勝頼一族の終えんの地・大和村で毎年開かれる祭りの紹介ページです。
おまけ
■ツッパリ勝頼、長篠の戦いで大負け・・・このページの作者さん曰く、「初心者向けにわかりやすく、かつなるべく通説や定説を重視しようと、学校などで使う教科書、参考書を基本にしています」とのことですが、インパクトがものすごいです。勝頼がつっぱり口調なのには笑いました。
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